ご挨拶

薬用植物栽培の発展のため、情報発信に努めます

薬用植物栽培研究会は約50年前(昭和47年11月2日発足)に、日本生薬学会の「栽培部会」関係者が連携して「センブリ研究会」として発足しました。センブリ栽培が軌道に乗った 5 年後に、「 薬用植物栽培研究会」と変更し、多くの薬用植物の栽培を盛んにする目的で、会員の交流と情報交換を行ってきました。主な事業は、研究総会を年1回開催すること、雑誌「薬用植物研究」を年2回発行すること、現事務局になった2007~2023年に計34巻発行いたしました。

わが国では、医薬品、化粧品、食品等の天然資源原料の多くを外国産に依存してきましたが、最近新たな動きも感じられます。外国産に「産地の自然破壊や環境汚染の進行」、「産地偽装」、「基原偽装」、「農薬や微生物などの汚染」、「不純物の混入」などの不安材料が増えてきました。わが国で生産できる天然資源は自国の責任で生産すべきとの意見も聞かれます。

一方、農業のコメ依存体質からの脱却が進み、国産の農産物が輸出され、穀類、野菜、果樹、園芸植物、畜産などと共に、多種の作物生産が進んでいます。例えば、健康野菜(ヤーコン、自然薯、エゴマなど)、重要薬用植物(カミツレなどの西洋ハーブ類、 オタネニンジン、ムラサキなど)の栽培に挑戦を始めた地域も現れました。

量販店では、多くのハーブ苗と共に、ナツメ、エゾウコギ、チョウセンゴミシなどの挿し木苗が売られるようになりました。生産者や一般市民の健康野菜や薬用資源に関する知識が増え、意欲的に学んでいることも感じられます。これらの動きを一時的なものにしないためには、それらの生産物を、医薬品、健康志向の食品やサプリメント、化粧品などの製品に仕上げ、有効に利用することが必要であると思われます。このような時代に、薬用植物栽培研究会は雑誌「薬用植物研究」の編集・発行を通して、情報発信を行い、新しい風を応援します。

薬用植物栽培研究会事務局長
吉岡 達文

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薬用植物栽培研究会

〒243-0034 神奈川県厚木市船子1737
東京農業大学農学部
生物資源開発学科 薬用資源学研究室内

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〒740-1231 山口県岩国市美和町生見12609-1

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